アダルトチルドレン目黒 インナーチャイルドカウンセリング

「インナーチャイルド」との出会い(怒りと悲しみを受け止める)  グリーフ・ワークをしていると、不意に小さいときの自分にイメージとして 出会うことがあります。「インナーチャイルド」は超自然の現象ではなくて、 無意識のうちに否認され無視し続けられてきた「内なる子供」の記憶の一部で す。ノーマルな人は「内なる子供」が意識せずに自由に生きているので、「イ ンナーチャイルド」として意識されることはまずありません。それでも祈りや 黙想の時間などに、自分を取り巻くしがらみから解き放されると、力強く素直 な考えや感情があふれる経験をすることがあります。こんな時にはきっと、 「内なる子供」が素直に表現されているのでしょう。聖書も自分の中のもう一 人の自分を子供のように扱っている場面を次のように、優しく描写していま す。 「まさに母に抱かれた乳離れしたばかりの幼児のように、わたしは自分 の魂をなだめ、静めました。わたしの魂は、わたしに抱かれた乳離れしたばか りの幼児のようです」  あなたの出会った「インナーチャイルド」は全く口をきかなかったり、後ろ 向きでうつむいていたり、凶暴であったり、泣きわめいたり、甘えたりするこ とがあります。それだけ、あなたは子供時代にもっと暖かい世話を必要として いたのでしょう。長い間無視されてきたことへの怒りや、満たされてこなかっ たことへの悲しみや欲求が吹き出してくるのでしょう。わたしたちは、これに 困惑して無視したり、叱りつけ、また沈黙の世界へと追いやることをしてはな りません。泣いていれば「悲しいんだね」と声をかけ、怒っていれば「怒りた いんだね」と声をかけると良いでしょう。甘えていれば「甘えていいんだよ」 と語ってやります。子供はそのように扱ってあげればいいのです。しばらくす るうちに、強い要求はおさまります。  しかし、いつまでも「インナーチャイルド」の言いなりになるのは、健全な 回復を助けることではありません。わたしたちは自分と、自分の魂である「イ ンナーチャイルド」と共に真の父のもとに還ることが必要なのです。そして愛 ある世話や正しい意味でのしつけ(精神の規整)を受けることが必要です。も ちろんニコニコしている「インナーチャイルド」に出会うこともあります。本 当の自分はこんなに明るかったんだと驚くこともあるのです。