✨否認の傾向と取り組む✨

✨ 否認は、わたしたちがコントロールすることのできなかった子供時代から始 まりました。これは、わたしたちの周りにいた大人たちの暴力、混乱、不安定 さに対処するための、わたしたちの方法だったのです。わたしたちは起きてい る事柄に勝手な口実をつけ、彼らの受け入れ難い行動を受け入れる理由を考え 出しました。これを行なうことによって、わたしたちは混乱した状態を無視 し、圧倒されるような問題を否定しました。成人してもなお、否認はわたした ちを現実に直面する必要性から逃れさせ続け、わたしたちが妄想と空想の中に 逃避するのを助けています。  否認は、子供としての自分を守るためにわたしたちが用いたたくさんの方法 の中の一つです。それには多くの面が含まれており、容易に隠すことができま す。それは様々な仕方で表われ作用します。その見分けられる形として次のよ うなものがあります。 ①単純な否認:ある物事が本当はあるのに無い振りをすること (例:問題があることを示しているかもしれない身体症状を、これは関係ない と軽く見る) ②矮小化:問題は認めるが、その重大さについて見ることを拒むこと (例:実際には明らかに嗜癖があるのに、処方箋の薬物を多めに飲んでいるだ けだと言う)       

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③非難:問題を認め、それからその原因として誰か他の人を非難すること (例:あなたの孤立する傾向について、他の人のせいにする) ④弁解:自分や他人の振る舞いについて弁解したり、アリバイを言い立てた り、正当化したり、その他の説明をつけて言い訳すること (例:パートナーが行けないことの本当の原因は酔っ払っているからなのに、 病気だからと電話する) ⑤一般化:問題を一般的に扱い、概して、状況について個人的にまた情緒的に 見ることを避けること (例:根本の原因はその無責任さであることを知っているのに、友達の失業に だけ触れて同情する) ⑥ごまかし:脅威を感じるような話題を避けるために主題を変えること (例:配偶者が借金について話し合おうとすると、天気について話す) ⑦攻撃:今現在の状況に話が及んだときに怒り、いらいらし、そうすることに よって問題を避けること (例:上司が遅刻について注意すると、仕事の条件に関して逆に議論しかけ る)  中核となる問題に取り組んで個人的な棚卸しをすることは、クローゼットを 掃除するのと似ています。わたしたちは、自分が何を持っているのか在庫を調 べ、何をとっておくか吟味し、もはや不要になったものを捨てます。一度につ き小さな部分ずつ行ない、長い時間をかけて行っていけば結果は一層良いもの になります。衣服が過去の記憶を呼び起こすきっかけになることがあるのと同 じように、わたしたちの棚卸しも、プラスとマイナス両方の記憶を呼び起こす かもしれません。過去について熟考することは、わたしたちの現在の行動パ ターンを理解する点で助けとなるでしょう。わたしたちの主要な関心は、過去 にこだわることではなく、わたしたちの現在と将来に関してなのです。  自分が育てられた方法について次第に気づくようになるなら、わたしたちの 現在の行動は、コントロールできない環境の中で生きて来なければならなかっ た結果であるということを理解できるようになるでしょう。成人した大人とし て、わたしたちは今、自分自身のために異なるライフスタイルを選ぶことがで きます。わたしたちは、自分を養い育てるような方法で、自分自身を導いてい くことを学ぶことができます。  中心的な課題に取り組むとき、わたしたちは正直に自分を見つめる作業のた めに、一時的に自分がみじめで無価値なものと感じてしまうことがあるでしょ う。しかし、否認の殻をうち破って正直に自分を見つめる勇気は称賛に値しま す。課題を急いですべてを終わらせようとしてはいけません。試験勉強のよう に終わらせることに価値を置いて、後でみな忘れてしまうようなことをしては なりません。それは誰かを周囲の人を喜ばせたり、感銘を与えるためでなく、 あなたとあなたの創造者を喜ばせるものであるべきでしょう。ゆっくり取り組 み、徹底的に一つ一つ自分を見直していきましょう。  つらくなったら、一時的に休憩することは良いことです。休憩することと、 否認しその作業から離れてしまうことには大きな違いがあるからです。  例を参考にしながら、ノートに書き出してゆきましょう。あまりにも多くあ るので、一つを終わらせるのに時間がかかるようであれば、今一番自分の問題 となっているものだけを取り上げ、次の課題に進み、後でもう一度戻ってもか まいません。これはあなたが鏡を見ながら自分の姿や形を整えることに似てい ます。最初はおおざっぱに、後で細かいところに取り組んでも良いでしょう。  課題の後半には回復したときの感覚や行動の変化が描かれています。あなた の到達したところをまたノートに書き出してみましょう。少しの変化でも大き な進歩です。どうぞ、存分に自分を誉めてやりましょう。