嗜癖から抜け出せません

でも「どうしても感じてしまう敗北感」を紛らわせるために、食べ過ぎた り、飲み過ぎたり、賭事やテレビに夢中になったり、性にふけったり、暴力を ふるいます。これは敗北ですか。  これは「敗北感」を紛らわして反対方向に行ってしまう賢くない生き方で す。一方の極端から他方の極端に走ってしまうこの生き方は、よく見ると行き 着く先が死と破滅です。勝ち目のない目標に迷い込んでいるので「一時的な安 心感」はあっても、その後にもっと大きな「敗北感」があります。自分でも本 当のところ「敗北感」を免れたいのか、むしろやけになって「敗北感」を味わ いたいのかはっきりしなくなります。これは敗北ではなく「敗北感病」といっ た方がよいと思います。この袋小路にはまったら、まずジタバタしないことで す。すぐに死ぬわけではないし、今のところそれが自分の不安を紛らわす手段 になっているのでしょう。自分を食い物にする友ではあるが、いないよりはま しな友です。不安を起こさせる原因を見極めて、それを積極的な考えに変え、 自尊心を高めるために色々なことをやってみましょう。そうすれば、自分を食 い物にする友と連絡するのが減っていくのではないでしょうか。  悪い習慣に戻るようにわたしたちを弱らせるのは、問題そのものではなく、 問題の結果である落胆や敗北感であることが多いのです。敗北感の持つ強い力 を軽く見てはなりません。  「あなたは苦難の日に自分が失望していることを明らかにしたか。あなたの 力は乏しくなる  一時的に一歩後退したり、たとえ数歩後退しても階段の一番下まで戻ってし まうわけではないでしょう。後退を経験したときには、たいてい罪悪感を感じ るものですが、その時にその気持ちを膨らませて「自分はダメだ。良いものを 受ける価値がない」といった極端な見方を避けましょう。大げさな罪悪感は戦 いを再開する力を奪い取ってしまいます。この時代に物事を完全に行える人は いません 自動リスト無限増殖ツール無料版