わたしたちは、家にいるときは何かと不安感を抱いて
過ごすことが多かったのです。その上、根拠もないのに「お前さえいなけれ
ば」とか「お前が悪い」と非難され続けてきました。そのために、不安と罪悪
感の強い結びつきができてしまいました。それで何かの不安を感じると、はっ
きりした根拠がないのに自分は罪を犯していると感じてしまうのです。そして
何か過去の罪を捜し始めたり、理由がないのに「ごめんなさい」とあやまって
しまいます。これは感情のフィルターと呼ばれているものです。「わたしは罪
悪感を感じる。(実際は不安を感じている)だからわたしは罪を犯しているに
違いない」というわけです。この罪悪感も不適切であり、有害です。